11月17日に「ツインリンクもてぎ」にて、もてぎチャンピオンカップレース第5戦(最終戦)が開催されました。
今回のレースが今年最後となる前田選手。初戦以来のポディウムを目指します。
秋晴れの下で開催された今回のレースは、予選が午前8時からとあって肌寒く、路面温度も低い状態です。
予選前に「前日の練習走行で良い感触だった」と話をしていた前田選手は、最初の3周目までタイヤにゆっくりと熱を入れ、4周目からタイムアタックしました。周回を重ねるごとにタイムを上げる前田選手は、ラストアタックで2分7秒190を記録して最終戦の決勝レースは4番手からのスタートになりました。
ドライコンディションとなった決勝レース(10周)は10時35分にスタートしました。
順調にスタート決めた前田選手は第1、第2コーナーの混乱を上手く切り抜け、ポジションを一つ上げて3位に浮上します。しかし、第3コーナーで外に膨らんでしまいスローダウンした前田選手に後続車が襲い掛かります。第5コーナーの手前で3台が横並びになるスリーワイドとなり、そのままコーナーへ進入して真ん中にいた前田選手は他車と接触してしまい最後尾まで順位を下げてしまいました。
しかし、マシンのダメージ状況を確認し問題ないと判断した前田選手。ここから猛追が始まります。4周目の第3コーナーで4位、5位の選手に追いつくと、第4コーナーで5位の選手が4位の選手をオーバーテイクするタイミングを見逃さず一気に前田選手もオーバーテイクします。順位を一つ上げた前田選手は、今度は4位の選手に襲い掛かります。V字コーナーで一気に差を詰めて、ヘアピン、ダウンヒルストレートで揺さぶりを掛けます。5周目のメインストレートで4位の選手と横並びになった前田選手は、迷わず第1コーナーのインサイドを鋭く切り抜けオーバーテイクして4位に浮上します。この後もベストラップを更新するなど猛追しましたが、前半にできた3位の選手との差を縮めることが出来ず、最終戦の結果は4位となりました。
惜しくも表彰台を逃してしまいましたが、マシンも上位選手と十分に戦える速さを証明し、前田選手も2台オーバーテイクするなどコースにも慣れてきたと感じるレースでした。今年は『ツインリンクもてぎ』というコースの攻略に悩み、マシンのセッティングに試行錯誤した苦しい一年だったと思います。しかし、最終戦の走りは来年大きく飛躍し全戦表彰台、そして優勝を掴み取る姿を期待させてくれるレースでした。