予選は小雨が降る完全ウェットコンディションとなり、気温6度と4月とは思えない天候の中でスタートしました。
タイヤに熱が入りにくい状況のため、前田選手は先頭でコースインして周回数を重ねて新品ウェットタイヤの皮むきと熱入れを行います。
「手前で向きを変える、立ち上がりにホイールスピンさせない」を自分自身に言い聞かせてタイムアタックを開始。
前日の練習走行でポイントを掴んでいたという前田選手は4周目に1分47秒569をマークし、今季初ポールポジションを獲得しました。

12時45分から決勝レース(12周)がスタートしました。
レコードライン上はドライになっているものの、ライン外は濡れており雨も降ったりやんだりの繰り返しで難しいコンディションの中、前田選手はウェットタイヤを選択します。
スタート時にホイールスピンをさせてしまい後続車が迫りますが、ポジションをキープしながら毎周約1.5秒の差をつけて周回を重ねます。4周目にはファステストラップとなる1分36秒444をマークし、後続車とのギャップが10秒以上となった6周目以降はタイヤを労わりながら走行します。
路面コンディションが目まぐるしく変わる難しいレースでしたが、前田選手は落ち着いた走りを見せ2位と8秒160の差をつけ、ポールトゥウィンで今季初優勝を飾りました。

~レースを終えた前田選手より~
人生初のスーパーFJでのポールトゥウィンは、まさかの初走行サーキットでのウェットコンディションでした。
コースの印象は初め高低差と道幅の狭さ、コーナリング速度の高さに驚きがありましたが、不思議と怖さは無く練習後半には気持ちよく攻め込むことができた為、自分の好きなタイプだと判断しました。
決勝の弱ドライコンディションを走ると、グリップ力とコーナー速度の高さに更なる驚きと興奮を感じており、次戦5月19日のスポーツランドSUGO第2戦がドライである事に期待しております。
表彰台の頂点は見渡しがよく、気づけば「やっとここに来れた」と口にしていました。
応援して下さった皆様、本当にありがとうございました!